旧品ですが給水ポンプユニットのフレッシャー1300 40BIPMD52.2用の吐出しヘッダー配管を分解しました。
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「分解」タグアーカイブ
荏原製作所 増圧給水ポンプ40MVFL403.7 を分解
増圧給水ポンプユニット 荏原製作所 40PNADJ3.7 に搭載されていたポンプです。
故障した個体を分解しました。
2000年製のポンプです。
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荏原製作所 エバラフレッシャー1000 制御盤 2011年製
荏原製作所の給水ポンプユニットフレッシャー1000の3.7kW用の制御盤IRLM23.7です。
上部には操作上の注意、エラーコードなどが記載されています。
背面には制御盤の型番が書いてあります。
手前下方のねじを緩めて両側の爪を浮かせながら手前に引っ張るとカバーは取外しできます。
RST端子の裏側には制御用の電圧変換トランスがあります。
制御基板の裏側には電磁接触器(春日電機:MUF-18)、その下にCT(カレントトランス:電流値測定用)があります。
特殊仕様でSSC(ソリッドステートコンタクタ)も選択できます。
操作パネルを固定している4本のねじを外し、端子から配線を引抜くと、操作表示パネル(KP521)を取り外せます。
警報用のブザーがついてます。
KP521を取り外すと基板(KP520)があります。これが制御基板です。
下側には左からヒーター用電源端子、制御盤の主電源ON/OFFスイッチ、上段が警報端子、下段が水位電極端子です。
上部中央には強制運転スイッチがあります。
制御盤の故障により表面のスイッチで運転がかけられない場合はこれを強制にします。
No.1ポンプの強制運転ができます。
コネクタは圧力センサー、流量センサー、温度センサーなどが配線されます。
通常はスイッチを下向きの「通常」にセットしています。
マグネットスイッチ(電磁開閉器)の仕組み 春日電機 MUF10-4
ポンプの制御にはマグネットスイッチを使用しているものが一般的です。
これは、ポンプの起動には大電流が流れる為、機械的にスイッチをON/OFFさせているものです
※最新のポンプ制御盤ではマグネットスイッチに変わり「ソリッドステートコンタクタ」と呼ばれる電気的に接点をON/OFF出来る物が使用されているものもあります。
今回の部品は春日(http://www.kasuga.jp/)製のMUF10-4です。その他、三菱、ナショナル、富士電機、東芝などのメーカーからも発売されています。
写真1
これがマグネットスイッチ(電磁開閉器)です。上側がコンタクタ(電磁接触器)、下側がサーマルスイッチから成り立っています。上側を間違えてマグネットスイッチと呼んだりする場合もありますが、正式には上記の通りの呼び名です。今回はこのコンタクタを見ていきます。仕組みとしては、A1とA2の端子にAC200Vの電圧をかけるとコイルに電気が流れ、磁石のついたスイッチを「ガチャ」っと動かしてスイッチがONになります。ガチャッと「機械的」にスイッチが入るわけです。
表面カバーを取外し接点部を確認している写真です。ポンプ点検ではこのように接点の上側、下側が磨耗していないかを確認します。接点に損傷があったり、厚みが1/2程度になった場合は交換です。
実際に下側の接点を取り外して見ました。一番右側は使用していない接点の為、きれいなままなのが確認できます。
接点上側のユニットを外した状態です。上側の接点も傷んでいるのが確認できるかと思います。下側の灰色の部分が磁石部分です。
マグネットスイッチの下の部分です。右上のネジがA1、左下がA2端子になっています。
コイルを取り外してみました。このコイルに電気が流れ、電磁力により磁石部を動かします。
マグネットスイッチは接点の磨耗により、スイッチONの際、1箇所のみスイッチの入りが遅かったりすると、欠相となりブレーカーが落ちたり、劣化により接点がくっついたままだったり、という症状が考えられます。本体を触ってみて、振動が感じ取れるようであれば、劣化の兆候です。
また圧力タンクの故障などでインチング運転(ポンプの入り切りが激しい状態)になると接点劣化に拍車がかかります。故障の際はすぐ断水になりますので(機種により2台交互運転で片側運転に切り替わるものもあります)劣化の際はすぐ交換したほうが良いでしょう。
サーマルスイッチの仕組み 春日電機 MUF10-4 HRD-010編
サーマルスイッチとはモータが過負荷(回転が重くなること)となった時にコイルが焼損するのを防止するスイッチです。写真のものは春日電機 MUF10-4、荏原製作所の給水ポンプで使用されていたマグネットスイッチです。
マグネットスイッチの下の部分(赤丸の部分)をサーマルスイッチといいます。
早速、取り外して分解してみてみます。
モータへの電気はAからBへ向かって流れます。コイルに電流が流れることによって熱が出ます。
このコイル部分の電流が増えると熱が発生し、コイルが巻いてあるバイメタルが伸びて下の板を矢印の方向に押します。すると、Cのラッチ部分が外れます。
Dの接点(スイッチ)が右から左に動いて、回路が切り替わります。この状態が「サーマルトリップ」または「サーマルが作動した」という状態です。
サーマルスイッチが作動すると(過負荷になると)飛び出ます。飛び出ているときは過負荷になったということです。このスイッチが飛び出ているかで異常を判断します。スイッチが切れることでコンタクタを遮断します。サーマルスイッチ自体ではモータ電路の遮断ができません。
このダイヤルで電流値を決めます。モータの定格電流値+アルファ(ちょっとだけ)の値が良いでしょう。この値以上の電流が流れるとサーマルスイッチが作動します
サーマルスイッチはコンタクタのON/OFFを制御している回路の途中に入っています。
サーマルスイッチが作動するとこの回路を切断させるので、マグネットスイッチがOFFになるというわけです。
サーマルスイッチが作動した場合に考えられるのはモータの過負荷です。
ポンプの羽に異常があったり、軸受け(ベアリング)に異常があったりすると回転が重くなり(手で廻せない位になります)電流が大量に流れ(過電流・過負荷)、サーマルスイッチが作動します。こんなときは2台運転であれば、応急的に片側運転にして、すぐにポンプの修理もしくは交換をしましょう。またコンタクタの接点不良時にも作動する場合があります。その場合はコンタクタの交換が必要です。
※H25.4.1
下記新しく記事を書きました。
ポンプで使用されるサーマルスイッチ 三菱 TH-N20
※H26.7.25
写真を撮りなおしました。加筆修正しました。