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川本製作所 ポンパーKDP KDP2-80HR5.5を紹介します
コンテンツ
概要
- ユニット型式 KDP2-80HR5.5A
- 発売時期 2005年
- 給水量 550L/min
- 全揚程 75.5m
- 電動機出力 5.5kW×2
外観



ポンプ3台並列2台運転のモデルです。通常は1台がローテーションで運転しますが使用水量が増えた場合は最大2台が同時運転します。3台とも同時運転にはなりません。逆流防止器は写真に写っているものの裏に点検時バイパス用の逆流防止器が並列で設置されています。
銘板

品番の後ろにVC98と付いています。VCコードは標準仕様とは異なる特殊仕様となっています。VC98は銘板の表記変更です。
ECSK2-R5.5 制御盤

制御盤の操作パネル部です。ポンプの自動・手動・停止が一目でわかり操作もしやすいです。左側の切り欠きから現在の吐出し水圧がLED表示されます。単位はmです。
操作方法 回路図

フロントパネル裏側に操作方法や回路図が貼付されています。
漏電遮断器 富士電機 EG32AC EG53AC

富士電機製 漏電遮断器(以下EKB)です。定格感度電流値は30mAです。
配電盤主幹の漏電遮断器の定格感度電流値を100mAなど30mAより大きいものに変更してない場合は主幹が先に遮断してしまう場合があります。
左側の小型のELBは制御盤用、3台並んだELBは個々のポンプ用です。
- EG32AC EB2AEAC-005B
- EG53AC EB3BEAC-050B
S82K-0512 オムロン スイッチングパワーサプライ

制御盤排風機用の電源ユニットです。サーモスタットで一定温度に達するとINPUT側に電圧がかかり排風機に電源を供給します。
ECSK2-5.5DCL-2 DCリアクトル

インバータ上部にDCリアクトルが設置されています。
58511040 ノイズフィルター

電源ライン用のノイズフィルターです。
SA534506-02 制御基板

操作パネルを開くと奥にこの制御基板があります。
左側のLED表示部で各水圧や運転時間、水圧設定などを行います。
操作方法はフロントカバー裏に記載があります。
モータ・ポンプ


モータ部分に銘板がありますがこれは富士電機製のモータの型番でポンプの型番ではありません。右下の製造番号はポンプとしての製造番号ですが、ポンプ型番は記載がありません。
同期電動機を使用しているため、いわゆるインバータ故障時の商用電源(200V 50Hz、60Hz)などは直結できません。インバータ故障時はポンプが運転できなくなります。ひとときの半導体不足によるインバータの欠品は故障時に運転ができなくなり心配が絶えませんでした。いまは在庫はだいぶ良くなっているようです。
- 富士電機製 3相同期電動機 GNA552PC1-N2M
5.5kW 8P 175V 300Hz
WATTS 009KT-JIS RP 逆流防止器



ポンプ吸込み側の逆流防止器です。自治体にもよりますが年1回の点検が義務付けられています。本機種は75mm+40mmの並列逆流防止器となっており、建前上点検時には断水無で点検が可能です。
しかし75mm側を点検する際は40mm側のみの通水となり最大水量が確保できなくなります。そのため実務的には全館断水により点検をすることが多いようです。
流入側の水圧の影響により弁体の消耗が激しくなり、排水側や弁体上部の排気口より漏水することがあります。その場合は弁体の清掃、グリスアップ、弁体交換や逆流防止器本体の交換が必要となります。
PTD3-1 圧力タンク

圧力タンクです。記載はありますが、建物側の使用水圧にあわせて内部封入圧を調整します。概ね起動圧の0.7掛けが目安です。
タイヤの空気圧と同じく経年で空気圧が減少しますので確認・補充が重要です。またパンクした場合は水圧が安定しなくなります。ポンプ水圧の上下が激しかったり、ポンプの運転停止が激しいようであればまずは圧力タンクを点検してください。3年毎の交換が目安ですので消耗品と考えてもらって構いません。現場を見ていると2年でパンクしているものや10年使用している物件もあり、使用状況、補充・点検状況によって変動するのだと思いますがいつパンクするかははっきりしません。
69502011 圧力発信機

圧力センサーです。
バルブ

逆流防止器二次側に設置されているバタフライバルブです。
- 巴バルブ 773Z-2J 80A JIS10K

ポンプ吸込側バルブ
給気口 排気口


制御盤左側に給気口がありメッシュのフィルターが付いています。
右側には排気口が付いています。写真には写っていませんが中に排気ファンが付いています。
まとめ
世帯数が多いマンションですと2台運転3台並列タイプを選定されるようになります。配管径も大きく配管を取り廻すスペースが少ないことから同メーカー品を選定することがほとんどかと思います。
2025年1月現在では本機種の後継機種は川本製作所 SDP80R5.5Aが該当します。
現場の状況に応じ最適なメーカー選定を行います。納期は即納ではありません。修繕計画では更新時期は15年程度が多いかと思いますが故障してからですと大変ですので更新時期に合わせて更新をされることをお勧めします。
参考リンク先
- 川本製作所 ホームページ
https://www.kawamoto.co.jp/
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