google 広告
汎用ポンプ制御盤を比較しました
電機メーカー製の盤について、河村電器、内外電機、日東工業について比較しました。
写真は河村電器 EG2-15A
コンテンツ
ポンプ制御盤比較表
メーカー | 河村電器 | 内外電機 | 日東工業 | 備考 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
電源 | 三相200V | 単相100V | 三相200V | 三相200V | |||||
運転方式 | 単独・交互 | 並列 | 単独 | 単独・交互 | 並列 | 単独・交互 | 並列 | ||
設置場所 | 屋内 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
屋外 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
主幹 | ELB | ○ | - | ○ | - | - | ○ | ○ | 漏電遮断器 |
MELB | - | - | - | ○ | - | - | - | モータ保護漏電遮断器 | |
MCB | ○ | レ | ○ | - | - | ○ | ○ | 配線遮断機 | |
MMCB | ○ | - | - | ○ | - | ○ | - | モータ保護遮断器 | |
ポンプ毎遮断機 | ELB | - | ○ | - | - | - | - | - | 漏電遮断器 |
MELB | - | - | - | - | ○ | - | - | モータ保護漏電遮断器 | |
MCB | - | ○ | - | - | - | - | ○ | 配線遮断機 | |
MMCB | - | ○ | - | - | ○ | - | ○ | モータ保護遮断器 | |
サーマル※1 | 1E | 1E | 1E | - | - | ○ | ○ | ||
機能 | 警報音 | - | - | - | - | - | - | - | |
故障表示 | - | - | レ | - | - | - | - | ||
外部警報端子 | 有電圧 | 有電圧 | a接点 | a接点 | a接点 | a接点 | a接点 | ||
方式 | G | ○ | - | ○ | ○ | - | ○ | - | 給水、排水の自動運転 |
G1 | - | - | ○ | ○ | - | ○ | - | 空転防止もしくは異常渇水警報を兼ねた給水の自動運転 | |
G2 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 異常増水警報を兼ねた給水・排水の自動運転 | |
G3 | - | - | - | ○ | ○ | ○ | ○ | 満水、渇水警報を兼ねた給水、排水の自動運転 | |
G4 | ○ | ○ | - | ○ | ○ | ○ | ○ | 給水源の水位表示 空転防止 高架水槽の水位表示 給水の自動運転 | |
排水 | ○ | - | - | - | - | - | - | 異常増水警報を兼ねた排水の自動運転 |
○は選択できる機能 レ:標準装備
※1 サーマルはポンプごと、MMCB、MELBが取付けされる場合は省略されます。
寸法 定価 比較
比較要件
- 排水用・満水警報付
- 屋内
- 0.75kW
- 主幹 漏電遮断器
- 交互(並列はできません)
上記タイプで比較しました。わかりやすいようポンプメーカーの制御盤も同時に比較します。
メーカー | 型番 | たて | よこ | 奥行き | 定価(税別) |
河村電器 | F3 075A | 500 | 500 | 200 | 127,000 |
---|---|---|---|---|---|
内外電機 | SPNCBCAN07 | 500 | 500 | 160 | 140,100 |
日東工業 | G2-A-07E | 500 | 500 | 160 | 129,000 |
荏原製作所 | EPJ2 0.75L | 400 | 300 | 130 | 181,000 |
川本製作所 | ECD2-P0.75-01N | 518 | 278 | 160 | 211,000 |
テラル | BD3L-2D-0.75-10※ | 420 | 440 | 130 | 187,000※ |
※価格表掲載が無いため主幹 配線用遮断機仕様
ポンプメーカー制御盤と比較した長所・短所
メリット
価格が安い
余計な機能がついていないのでわかりやすい
追加改造しやすい
デメリット
サーマルが無い場合は遮断電流値を調整できません。定格電流値を事前に確認する必要があります。
ポンプ故障時のランプ表示・外部警報に対応していません。
簡易的な代替運転機能(並列交互盤のみ)しかありません。
警報音が鳴りません。
配線用の穴を開ける必要があります。
欠相、逆相保護がありません。
まとめ
ポンプメーカー製の盤が良くできているので比較するとデメリットが多くなってしまいましたが、それらを踏まえたうえでの運用であれば安く入手できますのでメリットが高いかと思います。使いたい機能(警報ブザーやタイマーなど)があれば改造して使用するのも良いでしょう。視認性・操作性として河村電器の盤はスイッチがつまみなので気づきやすく操作しやすいと思います。しかし河村電器の盤は外部警報をa接点で出すには改造が必要です。内外電機、日東工業の盤は小さなスイッチで操作します。
施工価格だけで勝負してしまうとこれらのデメリットは説明しにくい為、汎用盤で積算してしまいがちです。ポンプメーカー製の方が代替運転なども含めて安心な運用ができますので、すぐに確認ができないような場所に設置してあるものに関してはポンプメーカー製をお勧めしたいですね。
google 広告