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荏原製作所 直結給水ブースターポンプ PNAGM型を紹介します。
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概要
- 機名
- 40PNAGM2.2
- 製造年
- 2018年
- 標準仕様 水量-揚程
- 200L/min-31m
- 増圧設定範囲
- 0.23~0.69MPa
- 寸法
- 高さ1300mm 幅760mm 奥行288mm
- 重量
- 154kg
外観
天面は背面方向に傾斜をつけることで雨水の排水を良くしています。
正面から見て右側面側の取出し用穴です。左側側面にも同様に穴があります。上側から
- 吐出し配管用穴 Ф100mm
- 吸込み配管用穴 Ф100mm
- 電線引き出し用穴 Ф33mm
- 電線引き出し用穴 Ф27mm
いわゆるタキゲンの200番キーです。鍵を開けた後にレバーを手間に持ち上げ右に90度回転させ開錠できます。レバーの状態で開閉状態も判別が容易です。写真は開錠した状態のものです。
フロントパネルを閉じる際は最初にこの下側の爪を本体にはめてからパネル上側を閉めます。
工事の際に使用する本体吊りボルトです。聞いた話ではユアサ製のキャビネットだと吊りボルトの頭が黒色だそうです。キャビネット内にユアサ製のものはshimadaの検印があります。
吊りボルトは頭が赤色のものもあるようです。
ユニット機器
フロントパネル裏面にはモータ部に吸音材が貼っており消音、共振防止となっています。
ポンプ
永久磁石モータを採用し回転数7560rpmと高速回転とすることで小型を図っています。
補器類
本機種の途中からWATTS社製からタブチ製に切替わりました。他メーカーでもタブチ製品採用が増えてますね。
インバータユニットは手前へ90度引き出すことができます。モータの冷却ファンを使用しインバータの冷却器を冷やしています。インバータの冷却ファンがありませんので壊れる心配もありません。
ノイズ対策としてアースが強化されています。旧型のPNAEMのインバータ交換時にも同様な配線をされる場合があります。
バルブ
標準仕様品はバルブがステンレス製(以前は砲金製)となりました。別仕様にした時には砲金製となっていましたが次期ステンレス製に統一されるのではないかと思っています。
圧力タンク点検時にはこの三方弁のレバーを下向きにし圧力タンク内の水を排水弁から排水します。排水を終えたら排水弁を閉め圧力タンクの内圧を点検します。点検後は三方弁を右向きにし終了です。
ハンドルが樹脂製のエア抜き弁です。細いホースが付属していますのでそれを接続して排水できます。ニードル弁ですので少量の水量調整はしやすいです。
閉める際、手締めだけですと微量の漏水となることがありますのでその際はペンチで軽く締めてあげると止まります。
エア抜き弁は何か所かありますので、逆流防止器も含め全か所でエア抜きを行います。
制御盤
制御盤を開けるにはまずプラスネジを2本外しパネルを開きます。
ネジすべてを外しパネルの手前に引っ張ると外れます。写真の通り奥側でパネルがはまっていますのでそこを注意して手前に引っ張ります。
外部警報線などの接続端子台があります。
配線図は制御盤カバーの裏側に記載されています。
パネルの横にはエラーコード一覧が記載されています。本機種からNFC機能が付いていますのでNFC関連のエラーコードが追加されています。
運送用固定金具
運搬時はこの金具でポンプとキャビネットを固定しています。工事完了後はこの金具を取外しポンプと切り離すことで防振ゴムの機能が働きます。
ポンプの間の上部にポンプとキャビネットを連結しているボルトがあります。工事完了後に緩く固定しているか確認をします。外してはいけません。
まとめ
2002年発売開始のPNAEMと寸法がほとんど変わりませんので、機器の交換は非常に簡単です。2015年にエコ機能を搭載したPNAFM型となり、その後2017年にNFC機能が搭載されたPNAGM型が発売されました。
本機種からスマートフォンでデーターを一度に読み込めるNFC機能が搭載されました。2019年10月現在、アンドロイド機のみの対応ですがiPhoneなどのiOSにも対応されることが望まれます。(APPLE社の機能が解放されないと実現しないとのことです)
地味な機能ではありますが停電復帰時ソフトスタート機能もすぐれものです。交換工事の際は一気に水を流さないようにバルブを調整しながら徐々に水を流していきますが、制御的にゆっくり水を流し始める機能です。このようにすることで配管内の錆がポロっと取れてしまい詰まってしまう現象を予防することができます。
外部警報出力について 以前はポンプ毎など故障端子が多かったのですが 一括故障にまとめられたので配線が容易となりました。
フロントパネルがとても取り外しやすくなりました。鍵が一ヵ所でかつ磁石でくっついているだけですので経年経過しても錆びて外しにくくなるようなことはまず無さそうです。
キャビネットやバルブがステンレス製になったのもうれしいですね。デザイン的にもかっこいいと思います。
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