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給水ポンプにはいろいろな種類がありますがここでは、中小規模マンション(3階以上)施設向けの商品をご紹介します。
最近は直結増圧給水(水道本管から受水槽を設けず直接各世帯に給水する)方式も増えてきていますが、まだまだ主流は加圧給水ポンプと思います。
加圧給水ポンプユニットの制御方式による長所と短所
加圧給水ポンプユニットにはポンプの運転制御方式の違いにより主に下記種類に分類されます。
ポンプの種類 | 長所 | 短所 |
---|---|---|
定圧給水ポンプ | 設置コストが安い | 蛇口での水圧変化が大きい |
減圧弁方式(吐出し圧力一定) 給水ポンプ |
蛇口での水圧変化は比較的少なめ | 減圧弁のメンテナンスが必要 |
インバータ制御(推定末端圧力一定) 給水ポンプ |
蛇口での水圧変化が小さい 使用水量によりモータの回転数を変化させる為、電気省エネ効果がある。 |
設置コストが高い インバータのメンテナンスが必要 |
現在は省エネ効果も高いため、「インバータ制御給水ポンプユニット」が主力です。
加圧給水ポンプユニットのメーカー別特徴
主要メーカーのポンプとその特徴です。製品はそれぞれインバータ制御給水ポンプユニットです。(50音順)
外観/メーカー名/機種名 | 特徴 |
---|---|
![]() 荏原製作所 フレッシャー3100 |
ノイズフィルタ、ACリアクトルを標準で装備 |
![]() 川本製作所 ポンパーKF2 |
高さが低い |
![]() テラル NX-VFC |
設置面積が小さく、狭小スペースに収めやすい。 |
表ではメーカー間での機能の違いを記載しましたが、標準装備でなくてもオプションで用意されている機能などもありメーカー間での差はあまりないように思います。
次にメーカー毎に数値的な違いを比較します。
製品は吸込口径50、モーター2.2kw、自動交互運転のものです。(寸法については別途メンテナンススペース・屋外カバースペースを考慮にいれることがが必要です)
メーカー名/品番 | 重量(kg) | 奥行(mm) | 幅(mm) | 高さ(mm) | 標準仕様 (L/min) (m) |
吐出揚程設定範囲(m) | 騒音値 (dB(A)) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
荏原製作所 50BNAMD2.2A |
119 | 555 | 780 | 548 | 376L/min 20m | 20〜32 | 56 |
川本製作所 KF2-50A2.2 |
141 | 535 | 910 | 520 | 225L/min 32m | 20〜32 | 52~54 |
テラル NX-VFC502-2.2D |
97 | 662 | 560 | 575 | 300L/min 27m | 18〜42 | 56 |
機能としては荏原製作所、騒音の少なさは川本製作所、小型軽量のテラルという印象があります。
工事の際は設置スペースにより制御盤の向きなども考慮する必要があります。
下記の記事もご参照ください。
給水ポンプの選び方 2009年度版
https://pump-pro.acquainc.com/2008/12/2009
給水ポンプの選び方 2014年度版
https://pump.acquainc.com/archives/2510
2012/12/4 記事変更、加筆
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