加圧給水ポンプユニットの選び方 2014年度版


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 トップランナー規制に準じた各社インバータ制御の加圧給水ポンプが揃いましたので、比較してみました。

消費電力量比較

プレミアム効率モータを採用することや、制御を最適化することにより従来のインバータ制御よりもさらに省エネとなっております。

ランニングコスト比較
年間消費電力量比較(kWh) 各社機器資料より
算出基準

荏原製作所
BL運転パターン、瞬間最大水量360L/min
テラル
BL運転パターン
川本製作所
BL運転パターン

各社、詳細な算出方法がばらついていますので(末端水圧設定、給水戸数などが不明、荏原製作所F3100は最低圧力可変モードが付いているなど)、一概にどのメーカーが省エネ!ということは述べられませんが、インバータ制御の旧機種よりも10%以上の省エネとなっていることは間違いないようです。定圧制御から比較すると50%程度ととても省エネになります。

加圧給水ポンプユニットのメーカー比較

各社特徴を紹介します。

外観/メーカー名/機種名 特徴
荏原製作所 フレッシャー3100 プレミアム効率モータ
荏原製作所 フレッシャー3100 BN-ME

ノイズフィルタ、ACリアクトルを標準装備
新装備のEモード運転機能により運転状況で最低圧力設定値と小水量時の運転時間を可変
吸上げ運転可
リモコンによる各種設定運転監視が可能
始動圧力は自動設定、最大水量は自動学習による自動設定
特殊仕様で制御盤背面向き可能(屋外カバー非対応)

川本製作所KFE型インバータ自動給水ユニット
川本製作所 ポンパーKFE

高さが低い
静かな運転音
DCリアクトル サージキラー、ノイズフィルターを標準装備
高い視認性と操作性
スーパープレミアムモータによる省エネ運転
吸上げ運転可
特殊仕様で盤逆及び背面向き可能(背面向きの場合ベースが小さくなります)
ラインナップが少ない(40A口径1.1~3.7kW、50A口径2.2~3.7kW、以外のものはKF2型で対応)

テラル NX-VFC
テラル NX-VFC-e

設置面積が小さく、狭小スペースに収めやすい。
総重量が軽く工事が容易
運転時間均一化制御機能
ラジオノイズフィルターを標準装備 ※DCリアクトルはオプション対応
樹脂製屋外カバーにより錆ない
吸上げ運転は逃し管必要
インターロックa接点標準対応
特殊仕様で制御盤、左、右向き可能(ベースが大きくなります)

表ではメーカー間での機能の違いを記載しました。次にメーカー毎に数値的な違いを比較します。
製品は吸込口径40A、モーター2.2kw、自動交互運転のものです。(寸法については別途メンテナンススペース・屋外カバースペースを考慮にいれることがが必要です)

メーカー名/品番 重量(kg) 奥行(mm) 幅(mm) 高さ(mm) 標準仕様
(L/min) (m)
吐出揚程設定範囲(m) 騒音値
(dB(A))
荏原製作所
40BNAME2.2A
131 555 780 560 300L/min 27m 20~51 53
川本製作所
KFE40A2.2
117 535 910 520 140L/min 51m 30~51 53~54
川本製作所
KFE40A2.2 VC93
背面盤タイプ
114 587 760 580
テラル
NX-VFC402-2.2D-e
113 662 560 575 200L/min 42m 30~57 56

まとめ

機種の選択ですが、基本的には現状と同メーカーとしております。
しかし、配管の位置、制御盤の向きなどでメーカーを変更することもあります。

個人的に思うメーカー別特徴を下記にまとめます。

荏原製作所 フレッシャー3100
金属製の制御盤で施工性良好、設定水圧の幅が広い
川本製作所 KFE
横向き制御盤、優れた操作性・視認性、静かな運転音、最新のIE4モータ
テラル
小型、軽量、施工性良好、少し大きい運転音


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