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ナショナル PH-325WM5.4×2 1993年製

ナショナルの給水ポンプユニットPH-325WM5.4×2について

仕様

  • 3相 200V 50Hz
  • 屋内用
  • 19m~25m 175L/min~60L/min
  • 0.4kW ×2台
  • 並列交互運転

外観

正面
正面
斜め上面
斜め上面
右側面
電動機の上にある箱の赤いスイッチが焼損防止機リセットスイッチです。
右側面
背面
こちらがわに水槽からの配管がつながります。
背面

銘板

銘板

注意書き

制御盤 表面 注意書き

制御盤内注意書き

制御盤

通常は

  • 運転切替スイッチ:自動運転
  • 自動運転:並列交互

になっています。
操作パネル
電動機のON/OFFをトライアックによっておこなっています。(写真左側の4個の部品)
制御基板

結線図

結線図

補機類

交互運転用圧力スイッチ

0.25MPa以下になると運転を開始し0.28MPaになると停止します。
1台運転用圧力スイッチ

並列運転用圧力スイッチ

1台運転しても水圧が下がる場合に2台目が起動します。0.22MPa以下になると運転を開始し0.28MPaになると停止します。
2台運転用圧力スイッチ

圧力低下検知センサー

0.16Mpa以下になると水圧が上がらない異常状態と判断するようになっています。
圧力低下検知センサー

並列運転用スイッチ、圧力低下検出用スイッチ、圧力計

圧力スイッチと圧力計

焼損防止スイッチ

電動機が異常過熱した場合にスイッチが切れます。異常状態をなおした場合はスイッチを押して復帰させます。何度もスイッチが切れる場合はあきらかな故障ですので運転せずに修理を行ってください。事故につながる可能性があります。
焼損防止スイッチ
焼損防止スイッチカバー内
焼損防止スイッチ内

圧力タンク封入口と空気圧

圧力タンク

ポンプ

ポンプ吸込み側
ポンプ吸込側
ポンプ吐出し側(チェッキ弁)
吐出し側
吸込み側ケーシング裏面
外ケーシング
ガイドベーン
ガイドベーン
ガイドベーンを取外し
ガイドベーン取外し

ポンプ分解

分解時にポンプのボルトが噛みこんでしまっていたため折って外しました。
今回は壊すつもりで分解しているので問題ないですが、実際の修理は難しいように思います。

部品類は吸込み側が上を向けてあります。
ポンプ分解

部品類は電動機側を上に向けてあります。
ポンプ分解

ガイドベーンと羽根車

羽根車の幅が狭いです。
ガイドベーンと羽根車

メカニカルシール

メカニカルシール

総評

羽根車、ガイドベーンは全て樹脂製です。羽根車のスリットが狭いためか、他メーカーのものに比べ全揚程が大きいです。ですので交換する際は同じ電動機出力ですと、全揚程が足りなくなる場合もありますので確認が必要です。
この年代のものは修理できませんので更新をご検討ください。2008年4月に松下電工よりNationalポンプの製造販売事業をテラルが継承しています。
弊社では本ポンプユニットの部品の販売は行っておりません。

荏原製作所 エバラフレッシャー3100 制御盤 2004年製

エバラフレッシャー 40BNBMD2.2A 制御盤

2004年製 200V 2.2kW×2 並列交互運転
インバータによる推定末端圧一定制御
インバータを水冷冷却しています。

制御盤型式
IBKE22.2
電源
3相 200V
出力
2.2kW×2
製造
2004年

このモデルは旧製品です。2007年頃にモデルチェンジしています。
エバラフレッシャー3100 制御盤 2012年製

外観

カバーは樹脂製です。

正面

エバラフレッシャー 制御盤

側面 背面

右側
右側面

左側
左側面

背面
背面
冷却水用の配管があります。代わりに冷却ファンやフィンはありません。

上面
ユニット取扱上のご注意 制御盤取扱上のご注意
ユニット取扱上のご注意 制御盤取扱上のご注意

操作パネル

操作パネル

表記類

運転操作方法について
運転操作方法について
浸出性能基準適合 BLマーク認証シール 銘板 エバラフレッシャー 40BNBMD2.2A
BLマーク認証シール 銘板 エバラフレッシャー 40BNBMD2.2A
制御盤銘板 IBKF22.2 吊り上げのお願い
制御盤銘板 IBKF22.2 吊り上げのお願い

制御盤内部

固定しているねじ10本はずしカバーを取り外します。
カバー裏面
カバー内

カバー内 表記

制御盤配線図(並列交互)
制御盤配線図(並列交互)

制御盤内

正面

制御盤内 正面

側面・上面

左面
制御盤内 左面
こちら側に水槽電極、外部警報など接続端子台があります。

右面
制御盤内 右面
漏電ブレーカ 電源端子台あります。

上面
IMG_2785
左側が制御系、中央にインバータ、右側に電源系

制御盤内 機器類

電極4P(減水不要)の場合

電極4Pの場合
電極4P(減水不要)の場合E12-E15 E22-E25(2槽式の場合)を付属の短絡線で接続します。

制御基板

上面より
制御基板 接続部
写真左から インバータヒートシンク冷却用電磁弁・フローセンサー1・フローセンサー2・漏電ブレーカ1・漏電ブレーカ2・吐出側圧力センサ・流入側圧力センサ 端子

制御基板
写真右側が上面になります。

制御基板上層側
制御基板

制御盤下層側
制御基板

CPU
CPU
EBARA表記になってます。

インバータ

上面より
インバータ
冷却部を挟んで左が1号機用、右が2号機用

1号機インバータ
1号機インバータ
写真右側が電源入出力端子、左が通信用端子

端子カバーの取外し
1号機インバータ

インバータ型番
インバータ FVR2.2C9S-2EP3

インバータ ヒートシンク温度検出用サーミスタ
インバータ ヒートシンク温度検出用サーミスタ
インバータ ヒートシンク温度を計測しています。

ノイズフィルター

ノイズフィルター上面
ノイズフィルター

ノイズフィルター

電源接続端子

電源端子 ヒーター用端子
左側のRSTが電源接続端子、右側がヒータ接続端子

制御基板電源用ノイズフィルタ

ノイズフィルター

総括

電源フィルタ類はしっかり装備しています。液晶表示パネルですので、動作状況が一目でわかりやすいのが好印象です。

テラル NX-VFC502-3.7D給水ポンプユニット

テラルの給水ポンプユニットNX-VFC型を紹介します。

特徴

  • ポンプ毎の運転時間、積算起動回数が表示できます。
  • 警報履歴が(過去5回分)表示できます。
  • 受水槽2槽式回路、流入電磁弁回路、電極棒5P回路は標準装備
  • 連続運転防止機能搭載
  • 運転時間均一化制御機能
  • バックアップ運転、リトライ機能装備
  • 制御盤メンテナンス性向上
  • コンパクト設計

制御盤 BQNXC-2D-3.7/1

操作パネル

制御盤銘板

表面のパネルを開けたところ

インバータと漏電ブレーカがあります。

蓋側には結線図がついています

大きく記載されて判読しやすいです。

結線図を外すと制御基板があります。

制御基板はメイン基盤と、操作部の基盤だけというシンプルな構成となっています。

テラル コントローラーカード DPA-025R03

メイン基盤

OP.パネル カード DPA-026

操作部の基板

ポンプ UNX502-3.7

電動機 東芝IK-FCKLA21 5NX-3.7-2S

ポンプ高温センサ

締切運転など、水が流れていないにも関わらず、ポンプが運転し続けるとポンプ内の水が高温になります。ポンプ内が損傷する前に警報が鳴るように高温センサがついています。

ポンプ銘板

ポンプの銘板です

補機類

インバータ冷却フィン

インバータ冷却ファン

TJバルブ

圧力タンク下のTJバルブは圧力タンクの封入圧を確認する際、TJバルブで水路を切り替え、圧力タンク内の水抜きを行い、その後タンク内の空気圧を測定します。TJバルブには10mm(3/8B)のホースが接続可能です。

圧力発信機

フロースイッチ

水の流れを検知しスイッチが作動します。

配管接続部

吸込側

吐出側

整流のためのフィンがあります。

銘板

ポンプユニット銘板

ポンプユニットのベースに貼付されています。

テラル NX-VFC402-3.7Dへの給水ポンプ交換

マンションの給水ポンプ交換 工事事例

工事写真

工事前

テラル AX-65PCL403-52.2W 15年程度経過
工事後

テラル NX-VFC402-3.7D 設置

工事の所見

断水時間8時間 
圧力一定制御(減圧弁式)給水ポンプユニットからインバータ給水ポンプユニットへの変更により省エネタイプとなりました。
ポンプの設置個所は狭く、他社と比べ設置面積が少ないテラルを選定しています。
工事前は並列交互運転タイプでしたが、世帯数からの水量計算により単独交互運転タイプでも可能と判断し変更しました。ポンプ本体の金額も安くできました。
運転時と停止時の水圧変動も少ない為、マンションでは特にお勧めの機種です。
本工事の場合は狭小スペースの為、作業上の工夫が必要となりました。

浅井戸から受水槽なしで給水可能か?

質問 浅井戸で受水槽を設けずにポンプで給水は可能でしょうか?

給水ポンプユニット 川本製作所 KB2-325-LS1.1で受水槽を設けずに浅井戸から吸上げ、4階の3世帯への給水はできますか?

回答 理論的には可能ですが水槽を設けることをお勧めします

受水槽を設けずに済めば、浅井戸ポンプおよび受水槽が不要になり工事費用もメンテナンス費用も安くなり良いのですが解決しなければいけない課題があります。

  1. 給水ポンプユニットは水位が低いと吸上げできません
  2. 浅井戸ポンプと異なり、KB2型では吸上全揚程-6m、吸込実揚程-4m以下となっています。
    一般的な給水ポンプユニットでも同じ程度です。浅井戸ポンプですと吸上全揚程-8m~-30m以上です。
    ですので水位が高めにないと吸上げることができません。

  3. フート弁が必要です。手動でポンプ内に水を満たす必要があります。
  4. 自吸式では無い為、井戸に入れる配管の先端にフート弁が必要です。異物が噛み落水してしまうと、手動でポンプ内に水を満たさないと運転が出来なくなってしまいます。

  5. 井戸の水位に変動が無いか?
  6. 1の項目に準じますが、瞬間的な水量に対し井戸水位が低下すると給水が止まってしまう可能性があります。

  7. 滅菌方法の確認
  8. 井戸水を飲料として使用する場合は次亜塩素酸ナトリウムなどで滅菌の必要があります。この薬液を均一にするために受水槽を設けます。設けない場合は何かしらの対策が必要です。

以上のような懸念事項があり、これらの課題を回避することは難しく、一般的には受水槽を設け設置しています。
1階の単独水栓というような階高が低く水栓数が少なければ水槽が無くても可能です。

荏原製作所 40BIPMD52.2でEr6表示は何の故障?

質問 荏原のフレッシャー1300でEr6の表示が出て断水したのですが

荏原製作所の給水ポンプユニット、フレッシャー1300で、表示部にEr6と表示が出てポンプが停止してしまいます。基板にある電源を入り切しても1時間程度でまた止まってしまいます。

回答 操作パネルとの通信不良かもしれませんがメーカーに対応をお願いしてください

フレッシャー1000 BDRMD BDPMD/フレッシャー1300 BIRMD BDPMD などの機種が該当します。
F06やF07という故障表示もあるのですがEr6は別の故障です。
この件については説明書の故障警報表示一覧とは別のページに記載があります。

F1300 取扱説明書 P25より抜粋

読んでみると

表示パネルの接続ケーブルの差し込み不良がないかご確認ください。(警報ブザーはなりません)

対応方法

念のため電源を落とし表示パネルと本体の基盤に繋がるケーブルのゆるみが無いか確認してみてください。
それでも、同じ不具合が起きるようであれば基板の不具合の可能性がありますのでメーカーへ修理手配をしてください。
修理するまでの間、断水だと困りますのでNo.1ポンプを強制運転にし対処することが可能です。
方法などは修理依頼の際に聞いてみると良いでしょう。
参考URL
フレッシャー1000基板