【新発売】川本製作所 KFE 加圧給水ポンプユニット

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川本製作所よりKFE型インバータ自動給水ユニットが発表されました。
現行品KF2型インバータ加圧給水ポンプユニットに変わる商品です。
平成25年7月より受注受付、平成25年8月より出荷となります。

コンテンツ

ラインナップ

運転方法	ユニット吸込口径(A)	機種名	出力(kW)
交互運転	40	KFE40A1.1	1.1
		KFE40A1.5	1.5
		KFE40A2.2	2.2
		KFE40A3.7	3.7
	50	KFE50A2.2	2.2
	50	KFE50A3.7	3.7
交互並列運転	40	KFE40P1.1	1.1
		KFE40P1.5	1.5
		KFE40P2.2	2.2
		KFE40P3.7	3.7
	50	KFE50P2.2	2.2
	50	KFE50P3.7	3.7

特徴

川本製作所KFE型インバータ自動給水ユニット
超省エネ・超電脳給水制御盤。超機能美設計
となっています。

PMモータ採用などによる徹底した省エネ

従来KF2型から比べても相当に省エネになっています。IE4相当PMモータを採用しています。モータ回転数は4500rpmです。

PMモータ(永久磁石同期モータ)とは

回転子（モータ)の中にコイルではなく、永久磁石を埋め込んだ新しい交流モータです。
近年永久磁石の性能が飛躍的に向上したことから実用化が進んだ新世代モータで、小型、軽量、高効率、ハイパワーが特徴です。特にその省エネ効果が評価されています。
(KFEカタログより)

例
KF2-50A3.7　年間12,134kW
KFE50A3.7　年間8,181kW
※計算条件：BL運転パターン
川本製作所 KFEとKF2の電力量比較
年間で3,953kW削減　一般家庭の1年分の消費電力に相当

エコ運転機能

小水量時の強制運転時間を60~10秒の間で自動最適化。（KF2型は60秒固定）

小型・軽量化

PMモータ採用及びポンプ制御盤の改良により25%の軽量化を実現

制御盤機能の多機能化

カレンダー機能により、故障来歴等の発生日時を保存可
満水・減水・渇水を記憶可能(発生日時も保存)
圧力発信機故障時の手動運転
外部割込(FOP)a,b接選択
停電故障来歴に保存可能
ELB入れ忘れ防止機能
強制運転タイマー
ヒューズ・電磁弁メンテナンススイッチ追加

メンテナンスがとても優れています。

PMモータのメンテナンス

現状では商用電源による運転は不可。緊急運転制御盤を検討中
軸受交換は現地交換不可。現地で交換できるよう体制を整備中。

いままでの誘導電動機と比較するとPMモータは現状でメンテナンス性は不利ですが、次期解消されるようです。

新旧比較

積算価格が8%程度上がります。始動圧力調整範囲の上限があがりました。

KF2-40A2.2、KFE40A2.2および他社比較
機種名	積算価格(税別)	設定揚程調整範囲(m)	重量(kg)	騒音値(dB[A])
川本製作所 KFE40A2.2	1,408,000	30~51	117	49~52
川本製作所 KF2-40A2.2(旧品)	1,310,000	30~48	141	53~54
荏原製作所 40BNAMD2.2A	1,279,000	20~51	125	53
テラル NX-VFC402-2.2D^※1	1,278,000	30~57^※2	103	54^※3

※1　力率改善リアクトル無　標準仕様
※2　吐出し揚程
※3　仕様範囲内の最大値

旧品からの取替え

KB・KB2型

特殊仕様VC93にすることでKFE型を設置可能。配管取付寸法同等

KF・KF2型

標準品で設置可能。配管取付寸法同等

感想

積算価格としては高くなりますが、省エネ性能も高いので、十分メリットがあると思います。重量も他社と同等になりました。KF2型同様に制御盤パネルでは、自動運転切り替え・号機切換えがそれぞれつまみになっており操作がわかりやすいうえに、液晶表示が加わり、故障時にも表記がでたりと従来機種以上に、状態や操作がわかりやすくなりました。
PMモータの軸受は基本的に交換ができずモータ回転数が通常のモータが3600rpmのところ最高4500rpmですので軸受の寿命や、今までのKF2がとても静かでしたので、PMモータ独特の騒音がどの程度のものなのか気になるところです。

参考
プレミアム効率モータIE3相当について
KFE型給水ポンプユニットに採用されているIE4相当PMモータはIE3プレミアム効率モーターを超える省エネが可能です。

追記　2013/08/02
メーカーホームページにKFE型の資料が掲載されました。