ナショナルの給水ポンプユニットPH-325WM5.4×2について
仕様
- 3相 200V 50Hz
- 屋内用
- 19m~25m 175L/min~60L/min
- 0.4kW ×2台
- 並列交互運転
外観
正面
斜め上面
右側面
電動機の上にある箱の赤いスイッチが焼損防止機リセットスイッチです。
背面
こちらがわに水槽からの配管がつながります。
銘板
注意書き
制御盤
通常は
- 運転切替スイッチ:自動運転
- 自動運転:並列交互
になっています。
電動機のON/OFFをトライアックによっておこなっています。(写真左側の4個の部品)
結線図
補機類
交互運転用圧力スイッチ
0.25MPa以下になると運転を開始し0.28MPaになると停止します。
並列運転用圧力スイッチ
1台運転しても水圧が下がる場合に2台目が起動します。0.22MPa以下になると運転を開始し0.28MPaになると停止します。
圧力低下検知センサー
0.16Mpa以下になると水圧が上がらない異常状態と判断するようになっています。
並列運転用スイッチ、圧力低下検出用スイッチ、圧力計
焼損防止スイッチ
電動機が異常過熱した場合にスイッチが切れます。異常状態をなおした場合はスイッチを押して復帰させます。何度もスイッチが切れる場合はあきらかな故障ですので運転せずに修理を行ってください。事故につながる可能性があります。
焼損防止スイッチカバー内
圧力タンク封入口と空気圧
ポンプ
ポンプ吸込み側
ポンプ吐出し側(チェッキ弁)
吸込み側ケーシング裏面
ガイドベーン
ガイドベーンを取外し
ポンプ分解
分解時にポンプのボルトが噛みこんでしまっていたため折って外しました。
今回は壊すつもりで分解しているので問題ないですが、実際の修理は難しいように思います。
ガイドベーンと羽根車
メカニカルシール
総評
羽根車、ガイドベーンは全て樹脂製です。羽根車のスリットが狭いためか、他メーカーのものに比べ全揚程が大きいです。ですので交換する際は同じ電動機出力ですと、全揚程が足りなくなる場合もありますので確認が必要です。
この年代のものは修理できませんので更新をご検討ください。2008年4月に松下電工よりNationalポンプの製造販売事業をテラルが継承しています。
弊社では本ポンプユニットの部品の販売は行っておりません。